錦織 五輪「銅」で四大大会V見えた 全米へ「ピークもって行く」
男子シングルスで銅メダルを獲得した錦織圭(26)=日清食品=は16日、五輪後初の試合となるウエスタン・アンド・サザン・オープンを前にシンシナティで記者会見を行った。テニスの日本勢として96年ぶりのメダルの重みをかみしめるとともに、2週間後の四大大会最終戦となる全米オープンへ「ピークを持っていきたい」と決意を語った。
96年ぶり五輪メダルの余韻に浸ったのは一瞬だ。リオ五輪の3位決定戦を14日に終え、15日にはシンシナティ入り。記者会見前に約1時間の練習で汗を流した錦織は「(ツアーの)個人戦とは違った重みだったり、反響の大きさだったり、たくさんのものを感じながら五輪を過ごした」と五輪を振り返った。
休む間もなく選んだのは、シンシナティでのツアー、ウエスタン・アンド・サザン・オープンへの出場だ。今大会には3年ぶりの出場で第5シード。四大大会に次いで格の高いマスターズ初制覇の期待もかかるが、順当に勝ち上がれば準々決勝で五輪2連覇の第1シード、アンディ・マリー(英国)と対戦する可能性がある。また、今大会の優勝者は世界ランキングのポイントを千点獲得できる。
一方で、2週間後の29日には全米オープンが開幕。「絶対に無理はできない。一番はけがをしないこと。ケアをしながらプレーしていくことになると思う」と慎重だ。「ここで千点を取りにいくか、リラックスして臨むのか。体と相談しながらプレーする」
全米オープンでは2年前に準優勝と大躍進したが、昨年はまさかの初戦敗退。「全米オープンにどうしてもピークを持っていきたい」と、四大大会最終戦へ照準を合わせていた。