右代追い上げ及ばず20位 「自己記録に届かず悔しい」
「リオ五輪・陸上・十種競技・決勝」(18日、五輪競技場)
男子十種競技は日本記録保持者の右代啓祐(30)が7952点で20位、中村明彦(25)=ともにスズキ浜松AC=は7612点で22位。イートン(米国)が8893点の五輪タイ記録で2連覇を果たした。
最終種目の1500メートルを走り終えると、トラックに寝転んだ。前半25位だった日本記録保持者の右代は、得意種目が多い後半に意地を見せた。7952点でロンドン五輪と同じ20位。それでも「最低限のパフォーマンスはできたが、自己記録に届かず悔しい」と淡々と現実を受け止めた。
後半2種目目の円盤投げで全体2番目の49メートル90を記録し、リズムをつかんだ。棒高跳びでは196センチ、95キロの体をうまく操って4メートル90をクリア。やり投げでは66メートル63を投げて雄たけびを上げた。
日本選手権に向けた練習中に左手親指の付け根を骨折するなど、五輪への道は平たんではなかった。調整に追われる中で開会式での日本選手団の旗手を引き受けた。世界の壁は高かったが「自分の中でいい経験。一日一日大きくなって、東京五輪とその先を見据えたい」と貪欲だった。