フェアリージャパン予選5位 大技「4本投げ」で成功で2大会連続決勝進出

 「リオ五輪・新体操団体・予選」(20日、リオ五輪アリーナ)

 14チームによる団体予選が行われ、日本(杉本、松原、畠山、横田、熨斗谷)は2種目合計35・149点の5位で、上位8チームで争う決勝進出を決めた。前回ロンドン五輪に続いて2大会連続。スペインが35・749点で首位通過した。日本は1種目目のリボンで17・416点を出すと、フープ・クラブでは17・733の高得点をマークした。

 選手村を出るまで、新体操団体総合の日本代表はガチガチだった。ロンドン五輪を経験した畠山でさえ「部屋で戻しそうになるくらい緊張した」という。だが、フロアに上がると「一人じゃないと落ち着けた」。

 初出場の横田も「5人で踊っていると思った」と仲間を支えにした。躍動感あふれる2種目で予選5位通過。初のメダル獲得に期待が膨らむ。最初のリボンで日本独自の大技「4本投げ」を成功させて勢いに乗った。湿度が高ければ絡まりやすくなったり、重く感じたりする繊細な技で、湿気のあるブラジルでは練習から引っかかる感じがあった。

 主将の杉本は「何十本、何百本もやった」と練習を信じ、4人のリボンを自分のリボンでくくってから空中に投げる大役を全うした。6月にクラシック音楽から変更したリボンは、サンバをイメージしたリズミカルな曲調が観客の心をつかんだ。フープ・クラブは種目4位の高得点。山崎浩子監督は「持てるものを出したという意味では日本が一番良かった」。

 1位通過のスペインと0・600点差、3位ベラルーシには0・284点と肉薄した。手具の落下一つで大きく順位は変わる。「メダルのチャンスはある」と7位だった前回代表の松原。家族や友人と離れ、ロシアで長期合宿してきた成果を決勝にぶつける。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

五輪最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    デイリーおすすめアイテム

    注目トピックス