セメンヤ女子800メートル堂々の金 性別疑惑騒動乗り越え

 「リオ五輪・陸上女子800メートル・決勝」(20日、五輪スタジアム)

 25歳のセメンヤ(南アフリカ)が、性別疑惑騒動を乗り越え、五輪で初の金メダルをつかんだ。今季の世界最高記録で快勝した。前評判通りの実力を発揮し「信じられない。素晴らしい気分」と感激の表情で話した。

 想定よりも速いペースで進んだというが慌てなかった。「ラスト200メートルは私が一番速い」とスプリント力に絶対の自信を持っていただけに、じっくりと好機を待ってスパートし、最後の直線で後続との差を広げた。

 金メダルに輝いた2009年世界選手権では、筋肉質な体つきから「女性」であることを疑われた。国際陸連の検査を受け、約11カ月間、競技会への出場を認められなかった。ロンドン五輪で銀メダルを獲得。膝の故障で精彩を欠いた時期があったものの、調子を取り戻していた。悲願の頂点に立ち「違いを見せられた」と胸を張った。

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