上田「悔しさ2倍」39位 トライアスロンの藍ちゃん東京五輪で雪辱だ
「リオ五輪・トライアスロン女子」(20日、コパカバーナ要塞)
女子が行われ、日本勢は佐藤優香(24)=トーシンパートナーズ・NTT東日本・NTT西日本・チームケンズ=が2時間0分1秒で15位となったのが最高だった。3大会連続出場の上田藍(32)=ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター=は39位、加藤友里恵(29)=ペリエ・グリーンタワー・稲毛インター=は46位に終わった。
日本勢初のメダルへの期待は、コパカバーナの海の藻くずとなって消えた。エースの上田は苦手のスイムで大幅に遅れを取り、早々にトップ戦線から脱落。得意のランで逆転するための許容範囲はトップと1分差だったが、3分近くの差がついた時点で表彰台が遠くかすんだ。
3大会連続出場の「トライアスロンの藍ちゃん」は、高校生で競技を始めた時からスイムに課題があった。蛇行する癖があったが、今年に入って克服。今季は世界シリーズで5大会連続入賞を果たし、世界ランク4位とメダル候補に名乗りを挙げた。しかし、大一番の「みんなが前に前に行く」展開の中で、積極性を出せなかった。
大会前には友禅職人の父・守男さんから、コパカバーナをイメージしたスカイブルーの着物をプレゼントされたものの、結果で報いることはできなかった。前回のロンドン大会と同じ39位に沈み、目に涙を浮かべた。
それでも気力は失っていない。「4年間でさらに泳力をつければ、バトルになってもついていける」と次の戦いに目を向け、「ロンドンと合わせて悔しさは2倍。五輪でしか晴らせない」。36歳で迎える20年東京五輪に向けて走り出す。