ロクテ高くついた強盗虚偽通報 スポンサー4社が契約解除 金から転落…収入ゼロに
リオデジャネイロ五輪での金メダルを含め、五輪で12個のメダルを獲得している競泳男子のスター選手、米国のライアン・ロクテ(32)が、虚偽の強盗被害を警察に通報した問題で転落の一途をたどっている。22日に水着メーカーのスピードなど4社からスポンサー契約を打ち切られ、AP通信によると、競技以外での実質的な収入を断たれた格好となった。
スピードは「ブランドの価値に反する振る舞いで許すことはできない」との声明を発表。スポンサー料の5万ドル(約500万円)をブラジルの子どもたちを支援する団体に寄付することを表明した。衣料メーカーのラルフローレンや、日本の寝具メーカーのエアウィーヴも相次いでロクテとの関係を終えることを告げた。
ロクテは初出場だった2004年アテネ五輪から今回のリオ五輪まで、男子800メートルリレーで米国の4連覇に貢献。08年北京五輪は200メートル背泳ぎでも優勝し、12年ロンドン五輪は400メートル個人メドレーでマイケル・フェルプス(米国)らを抑え金メダルに輝いた。200メートル個人メドレーの世界記録保持者でもある。
既に写真共有アプリ「インスタグラム」に掲載した謝罪文に加え、米NBCテレビとブラジルのテレビでも「誇張しすぎた」と釈明。それでも一時代を築いた英雄には厳しい状況が続く。AP通信によると、米国オリンピック委員会(USOC)だけでなく米国水連も処分を検討しており、20年東京五輪出場を含めた今後に影響が出る可能性がある。