伊藤有希 今季最高2位 復活ののろし「もっと良くなると信じている」
「スキージャンプ・女子W杯」(21日、クラレ蔵王シャンツェ)
男女通じて史上最多となる通算54勝目が懸かった高梨沙羅(21)=クラレ=は3位に終わった。2戦ぶりに表彰台に上がったが、これで今季は8戦未勝利、昨季最終戦から9戦連続のV逸は自己ワースト記録更新となった。伊藤有希(23)=土屋ホーム=が215・7点で今季最高の2位で、日本勢の2人同じ表彰台は今季初。
伊藤が、昨季2勝を挙げた得意の蔵王で完全に復活ののろしをあげた。雪と風が不安定な中、90メートル超えのジャンプを2本そろえ、今季最高の2位。前日の団体戦でも優勝した日本をけん引し「団体優勝のいいムードが後押ししてくれた。日に日にジャンプが良くなってきた実感がある」と、笑顔がはじけた。
平昌五輪に向け、上昇気流に乗った23歳は「もっと良くなると信じている。五輪でも会心のジャンプを飛びたい」と力を込めた。