住吉都さん死去 結城コーチ「悩んでいるというのは知っていた」

 2月9日に韓国で開幕する平昌五輪に出場する日本選手団の結団式、壮行会が24、大田区総合体育館で行われた。

 選手団の主将を務めるスピードスケート女子の金メダル最有力候補・小平奈緒(31)=相沢病院=は、「日本中、さらには世界へ、勇気と感動を届け、未来への希望となれるようにチームジャパン一丸で頑張ります」と、決意表明した。

 大学時代の同級生で、ソチ五輪でともに戦った住吉都さんの突然の訃報が、日本スケート界に衝撃を与える中、悲しみを胸に、夢舞台で戦い抜く覚悟を示した。

 信州大時代に小平とともに、住吉さんも指導した結城匡啓コーチも「非常に辛い」と、沈痛な面持ちで話した。「最近は調子があまり上がらず、体調不良などもあり悩んでいるというのは知っていた。住吉の気持ちが100パーセントは分からないが、でもこれだけは住吉のために弁護したい。スケートで調子が上がらないからということではない。スケートが駄目で、というそんな負けた気持ちということではない。それはご理解してほしい」と、訴えた。

 前日には小平とともに、住吉さんに最後のお別れをしてきたという。五輪を前に大きな悲しみが襲った。小平の心境についても「本当に小平のライバルだったと思うし、切磋琢磨してやってきた。(小平の)心の整理がつくのに、時間が掛かると思う。正直、(五輪の)スタートラインにつくまでどうかな、という思いもなくはない」と、思いやった。

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