高梨沙羅 五輪前最後のW杯は4位 今季W杯未勝利のまま五輪へ
「スキージャンプ女子W杯」(28日、リュブノ)
平昌五輪前、最後の大会が行われ、男女通じて史上最多となる54勝目が懸かった高梨沙羅(21)=クラレ=は、1回目で87メートル、2回目で88・5メートルを飛び、合計256・6点で4位に終わった。高梨はこれで今季10戦未勝利、昨季の最終戦から11戦連続V逸のワースト記録を更新する中で、五輪本番を迎えることになった。
ソチ五輪銀メダリストのダニエラ・イラシュコ(34)=オーストリア=が262・9点で今季初優勝。マーレン・ルンビ(23)=ノルウェー=が260・6点で2位、カタリナ・アルトハウス(21)=ドイツ=が、259・3点で3位だった。
2月3、4日にドイツで予定されていたW杯が雪不足で中止となったため、これが五輪前最後の大会だった。未勝利のまま本番を迎えることになった沙羅だが、五輪の舞台は何が起こるか分からない。14年ソチ五輪ではW杯未勝利だったフォクト(ドイツ)が金メダル。13戦10勝だった高梨が4位に終わった。真逆の展開で迎える2度目の夢舞台。ミラクルを起こせるか。