高梨沙羅にさらなる難敵 ソチ銀のベテラン・イラシュコが右ひざ手術から復活V

 「スキージャンプ女子W杯」(28日、リュブノ)

 平昌五輪前、最後の大会が行われ、男女通じて史上最多となる54勝目が懸かった高梨沙羅(21)=クラレ=は、1回目で87メートル、2回目で88・5メートルを飛び、合計256・6点で4位に終わった。高梨はこれで今季10戦未勝利、昨季の最終戦から11戦連続V逸のワースト記録を更新する中で、五輪本番を迎えることになった。

 五輪を直前に難敵も増えた。11月に右ひざを手術し、このリュブノ大会から復帰したソチ五輪銀メダリストのダニエラ・イラシュコ(34)=オーストリア=が、好ジャンプを揃え、262・9点で今季初優勝。6連勝中だったマーレン・ルンビ(23)=ノルウェー=、今季2勝のカタリナ・アルトハウス(21)=ドイツ=を抑えて、復活を遂げた。

 苦難を乗り越え、五輪へ弾みをつけた34歳は「本当に信じられない。この2カ月は本当に厳しい状況だったなんて言っていいか分からない」と喜びを噛みしめ、「五輪に向けていい感覚を得られた。もう失うことはない。優勝したので、ちょっとプレッシャーになるけど」と、笑った。

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