平昌五輪のスノーボード・スロープスタイル男女代表が７日、平昌入り後、試合会場で初めてとなる公式練習を行った。先日行われたスノーボードの最高峰大会・Ｘゲームのビッグエアで銀メダルを獲得した１６歳の岩渕麗楽（キララクエストク）には、見学に訪れた大会ボランティアから「カワイイ！」の声が上がる注目ぶり。メダル候補の鬼塚雅（１９）＝星野リゾート、日本選手団最年少の国武大晃（１５）＝ＳＴＡＮＣＥＲ＝らも難コースを入念にチェックした。

　スノボ界のシンデレラガール・岩渕が、“五輪初滑り”でいきなり見るものを魅了した。１４９センチ、４４キロと一際小柄な少女は、コース確認のため難度は落としていたが、軽やかなエア（空中技）と、力強い滑りを披露。「小学生に間違われたことがある」という小さなボーダーの姿に、見学に訪れていた韓国人ボランティアからは、ただ一人「カワイイ！！」と歓声が沸き上がっていた。

　先日のＸゲームで「バックサイドダブルコーク１０８０（縦２回転横３回転）」を成功させ、強豪相手に銀メダルを獲得。今大会もスロープスタイルとビッグエアの２種目に出場。潜在能力はメダルに届く可能性を秘めている。

　１０年バンクーバー五輪フィギュアスケート女子の浅田真央の１９歳５カ月を超える日本女子最年少メダルの期待もある中「あんまり年齢は気にしないタイプだけど、でもやっぱりメダルを目指して頑張りたい。金メダルを目指している」と言い切る。

　今大会、今井勇人コーチによると「Ｗ杯に比べるとかなり難度が高い」というテクニカルな設定に加え、気温マイナス１０度以下の冷え込みによる硬い雪質となる難コース。若さと勢いのある日本の新星が波乱を巻き起こす可能性は十分だ。