宮原フィギュア団体SP出陣!男子SP1位の宇野に続き「日本に貢献できる演技する」
「平昌五輪・フィギュアスケート団体・女子SP」(11日、江陵アイスアリーナ)
フィギュアスケート平昌五輪女子代表で、国際スケート連盟から11日の団体戦ショートプログラム(SP)起用が正式発表された宮原知子(19)=関大=が10日、本番会場の江陵アイスアリーナで公式練習に参加した。他国からは世界女王のメドベージェワ(OAR)や昨季世界選手権2位のオズモンド(カナダ)らがエントリー。初の五輪の舞台で存在感を発揮する。日本は男子SPで宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=が1位となるなど、3位につけている。
ヤマトナデシコの魂を世界に見せるときが来た。全日本女王の宮原は、「SAYURI」をたずさえ団体戦のSPで夢の五輪デビューを果たす。「やっと調子も上がってきて、頑張らないとって気持ちでいっぱい。(現地入りから)本番まで長い感じがしていたけど、あっという間に明日(試合)になっちゃう」。目指してきた場所が目の前にやってくる。そんな高揚感にあふれていた。
午前中に行われた本番リンクでの練習では、SPの曲をかけ、ほぼ完璧な演技を披露。午後のサブリンクでの練習も連続ジャンプや細かい振り付けの確認など、入念な最終調整を行った。
女子SPには個人戦でのメダル候補がズラリと並ぶ。世界女王のメドベージェワをはじめ、昨季の世界選手権2位のオズモンドやソチ五輪銅メダルのコストナー(イタリア)ら実力者ぞろいだ。それでも宮原は「自分のスケートを成長させてくれるチャンスだと思う」と前向き。強気な心で強力なライバルたちに挑む。
9日の団体戦はチーム席で応援。笑顔で国旗を振り、ハイタッチで仲間と一緒に歓喜した。1位発進した宇野の好演には「さすが昌磨くんだなって思った」。同時に他国選手が重圧に押しつぶされる様子も目の当たりにし、五輪独特の空気感をリンクに立たずとも感じた。
「団体戦でも五輪の緊張感はすごくある。でも、応援席からはたくさんエールを送っていてにぎやかな感じだったので、緊張しすぎず実力を発揮したい」。男子を制した同学年の星から受け取った力強いバトン。「自分のやることをしっかりやるのは変わらない。日本チームに貢献できる自分の演技をしたい」と意気込む日本のエースが、最高の舞を披露する。