ショートトラック菊池姉妹、惨敗 メンバー同士の感覚のずれ最後まで…
「平昌五輪・ショートトラック女子500メートル・予選」(10日、江陵アイスアリーナ
女子500メートル予選で菊池純礼(22)=トヨタ自動車=は3組4着で準々決勝に進めず、菊池純と姉の菊池悠希(27)=ANA=がそろって出場した同3000メートルリレー予選で日本は5~8位決定戦に回った。また、男子1500メートル予選で日本勢は準決勝進出を逃した。吉永一貴(18)=愛知・名古屋経大市邨高、横山大希(23)=トヨタ自動車、渡辺啓太(25)=阪南大職=は予選で敗退した。
女子500メートル予選で菊池純が予選落ち。3人が平昌五輪代表の「菊池5姉妹」の五女が先陣を切って氷上に立ったが、スタート直後から先頭に大きく離された。「現状、一番世界に近いリレーでメダルを取るしかない」と気合を入れて迎えた3000メートルリレー予選でも、日本は2組最下位の4着。5~8位決定戦へと回った。
リレーでは姉妹の三女、菊池悠のスタートが決まらず、最後方から隙を狙った。しかし、すぐに離され、終盤には走者と次の走者のタッチで呼吸が大きくずれるミスも出た。最後は半周以上遅れて静かにゴールした。
今季は指導方針への反発などからナショナルチームに加わる選手が少なく、昨年12月にメンバーが固まってから急ピッチで仕上げた。レース2日前の時点でも菊池純が「みんなそれぞれ感覚のずれがある」と違和感を口にするほどだった。
同時刻には次女、菊池彩がスピードスケート女子3000メートルに出場。3姉妹が同時刻に大舞台で勝負に臨んだが、結果は厳しいものだった。