アイホ娘、次こそ初星 浮田同点弾も…また初戦でスウェーデンに1点差負け
「平昌五輪・アイスホッケー女子・1次リーグB組、日本1-2スウェーデン」(10日、江陵ホッケーセンター)
女子1次リーグB組の日本は初戦で2006年トリノ五輪銀メダルのスウェーデンに1-2で惜敗し、五輪初勝利はならなかった。世界9位の日本は同5位のスウェーデンに第1ピリオド序盤に先制された。第2ピリオド終盤、ゴール前の混戦から浮田留衣(21)=ダイシン=が押し込んで追い付いたが、第3ピリオド序盤にミスから勝ち越しを許した。日本は1998年長野、14年ソチの両大会はいずれも5戦全敗だった。
アイスホッケー女子で、悲願の五輪初勝利はまたも届かなかった。前回のソチ五輪でも初戦で対戦し、0-1で惜敗したスウェーデンに雪辱できず、主将の大沢ちほ(26)=道路建設ペリグリン=は「チャンスがたくさんあったのに決めきれなかった」と悔しさをにじませた。
試合開始直後の日本は緊張が目に見えて分かった。パックが手に付かず、パスもつながらない。2分21秒に左サイドから打たれたシュートがGK藤本那の肩上のわずかな隙間を射抜き、先制点を奪われた。日本が苦手としてきた立ち上がりでまたも後手に回った。
ここから食い下がり、第2ピリオド終盤にゴール前の混戦から粘って浮田がバックハンドで押し込んだ。歓喜の輪をつくってお辞儀をするゴールパフォーマンスも見せたが、勝負の第3ピリオド早々に自陣でパスをカットされ、勝ち越し点を献上。北欧の強国はミスを見逃してくれるほど甘くなく、失点してからは安定した相手GKを崩すことができなかった。
決勝トーナメント進出へ最も重要視した初戦を落としたものの、残り2試合を勝てば1次リーグ突破の道が開ける。「次は勝ちきりたい」と大沢主将。ソチ五輪の全敗を経験し、ひと回り成長した姿を次のスイス戦で披露する。