羽生結弦韓国入りで仁川空港緊迫 殺到する人に「走らないで」 黒ウエアのガードマンも
平昌五輪フィギュアスケート男子代表で、ソチ五輪では日本勢唯一の金メダルを獲得した世界王者の羽生結弦(23)=ANA=が11日、韓国・仁川国際空港に到着し、右足首を負傷した昨年11月のNHK杯公式練習以来約3カ月ぶりに公の場に姿を見せた。空港にはファンや海外メディアを含めた報道陣が合計で約100人が集まるなど、注目の高さをうかがわせた。一部の人々が押し寄せ、一瞬、広報担当者が「走らないで」と叫ぶ一幕もあった。
テレビカメラは約10台が集まり、ディフェンディングチャンピオンの韓国入りを待ち構えた。黒いウエアを着たガードマンも登場し、到着ロビーはやや緊迫した空気に包まれた。
取材に応じた羽生は「実際にこうやって試合の場に来られたことをうれしく思うし、これからこの地でしっかり調整して試合へ向けてやっていきたい」と決意を新たにした。連覇のかかる大会へ「自分の気持ちにうそをつかないなら、2連覇したい。ただ、それだけが目的ではないので、試合というものをしっかり感じながら、自分の演技を出しながら、この五輪をしっかり感じたい」と心境を語った。