モーグル村田愛里咲、決勝1回目で敗退 普段は幼稚園の先生…去就明言せず
「平昌五輪・モーグル女子・決勝」(11日、フェニックス・スノーパーク)
女子モーグルの決勝が行われ、村田愛里咲(27)=行学学園教=は1回目で70・77点と得点を伸ばせず18位に終わり、12位までによる2回目に進めなかった。1998年長野大会から続いていた同種目での日本女子の連続入賞は「5」で途切れた。決勝3回目に78・65点をマークしたペリーヌ・ラフォン(フランス)が金メダルに輝いた。
3度目の五輪は悔しさが募る終幕になった。村田はターンのミスが致命傷となり、決勝1回目で敗退。「いい結果が出ずに悔しいが、笑顔で終わりたい」と寂しげに笑った。
高難度のフルツイスト(伸身後方1回宙返り1回ひねり)は高さと回転が不十分となり、つまずきを取り戻そうとぐんぐん加速したが、今度はターンが追いつかない。膝が開き、衝撃の吸収動作が乱れ、最も大きな比重を占めるターン点で大きな減点を受けた。
前回ソチ五輪で痛めた左膝の回復に2年間を費やした。W杯に復帰したのは昨季だ。教諭を務める幼稚園の園児たちの「愛里咲先生、頑張って」という言葉にも支えられて奮闘。復帰後はW杯でずっと12位以内に入れなかったが、1月に1度だけ8位となり、平昌への道を切り開いた。
「駄目だった部分は分かっている」と多くを語らなかった。今回を最後の五輪とするつもりだったが完全燃焼できなかった。去就について明言を避けた。