宮原知子 まさかの低得点に戸惑い 演技直後ガッツポーズも…回転不足の壁

 団体女子SPの演技を終え、ガッツポーズ
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 「平昌五輪・フィギュアスケート団体・女子SP」(11日、江陵アイスアリーナ)

 団体3種目が行われ、女子ショートプログラム(SP)に出場した宮原知子(19)=関大=は68・95点で4位となり、日本は上位5チームで争うフリーに進出した。最初のペアを終えて順位点の合計32点で5位につけ、12日の男女、アイスダンスのフリー3種目で逆転のメダル獲得を狙う。男子フリーには田中刑事(23)=倉敷芸術科学大院、女子フリーには坂本花織(17)=シスメックス=が出場する。

 確かな感触があっただけに、ショックは大きかった。「五輪で演技するときが来てしまったんだな。ドキドキとワクワクとうれしさが一体だった」と、胸を弾ませて立った夢舞台。銀盤に映えるピンクの衣装でSP「SAYURI」をしっとりと演じきり、直後には両手を突き上げてガッツポーズした宮原だったが、チームメートに囲まれた応援席で自己ベストに5点以上及ばない68・95点を見ると、表情が凍り付いた。

 「演技自体はすごく良かったと思うけど、得点は悔しい」

 最大の原因は、得点源である冒頭の3回転ルッツ-3回転トーループがともに軽度の回転不足をとられたこと。「ジャンプは大丈夫という感覚だった。点が出たときに全部アンダー(ローテーション)を取られたんだと。悔しい」。自身の感覚と、ジャッジの判定との違いに戸惑いを隠せなかった。

 昨年12月の全日本選手権、今年1月の四大陸選手権でSP、フリーに組み込んだ3回転ルッツ-3回転トーループは、すべてどちらかが回転不足の判定を受けている。四大陸後、浜田コーチと修正に励んできたが、個人戦を前に不安を払拭することはできなかった。

 この日、世界女王のメドベージェワがSP世界記録を更新するなど、ハイレベルな女子において、メダル争いへは完ぺきな演技が必須。「あまり悪いジャンプとは思ってない。少しの修正で直していきたい」。21日の個人戦SPまでに日本女子のエースは、課題を克服できるか。

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