フィギュア団体メダルなるか?刑事が完ぺき演技なら上位進出も
「平昌五輪・フィギュアスケート団体」(11日、江陵アイスアリーナ)
団体3種目が行われ、女子ショートプログラム(SP)に出場した宮原知子(19)=関大=は68・95点で4位となり、日本は上位5チームで争うフリーに進出した。最初のペアを終えて順位点の合計32点で5位につけ、12日の男女、アイスダンスのフリー3種目で逆転のメダル獲得を狙う。男子フリーには田中刑事(23)=倉敷芸術科学大院、女子フリーには坂本花織(17)=シスメックス=が出場する。
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日本の初の団体戦メダル獲得へ鍵を握るのは、男女フリーに出場する田中と坂本だ。現在5位の日本は、3位の米国と4点差。順位点は各種目1位10点、2位9点…5位6点が与えられる。アイスダンスはショートダンス(SD)で他国に大きく離されており、巻き返しは難しく、2人に懸かる期待は大きい。
男子フリーは各国エース級をSPに投入しており、田中にも十分チャンスはある。米国はチェンではなくリッポンを起用。コリャダ(OAR)、元世界王者のチャン(カナダ)はSPにも出場したがミスを連発するなど不調だった。田中が五輪出場を決めた全日本のような完ぺきな演技ができれば、上位進出は可能だ。
女子は勢いのある坂本が、GPファイナル覇者のザギトワ(OAR)、ソチ五輪銅メダリストのコストナー(イタリア)らと、どこまで戦えるか。フリーの今季ベストはザギトワに次いで5人中2番目。内容次第では、個人戦でのメダルの期待が膨らむ注目の一戦となる。