「平昌五輪・男子距離複合」（１１日、アルペンシア距離センター）

　クラシカル走法とフリー走法で半分ずつ滑る男子距離複合（３０キロ）で、吉田圭伸（３１）＝自衛隊＝は１時間１８分２３秒０でトップと２分３秒０差の２５位だった。前半クラシカルを２３位で終えたが、後半フリーは先頭集団との差が広がった。シメンヘグスタ・クリューゲル（ノルウェー）が１時間１６分２０秒０で優勝、表彰台をノルウェー勢が独占した。

　念願のレース出場に涙をこぼした。吉田は初の個人種目となった距離複合で２５位。応援に駆けつけた妻の洋子さんや４歳で双子の兄弟に五輪で滑る姿を見せ「こんな結果で言ったら怒られるかもしれないが、ここに連れてこられたことがうれしかった」と声を震わせた。平昌ではあと２種目に出場する予定。「こんなもんじゃないと思っている。チャンスがある限りしっかりやらなければ」と表情を引き締めた。