モーグル原大智銅メダル 渋谷生まれの都会っ子が勝負強さ発揮
「平昌五輪・モーグル男子・決勝」(12日、フェニックス・スノーパーク)
上位6選手でメダルを争う最終決戦、決勝3回目が行われ、予選2回目をトップ通過した原大智(20)=日大=が82・19で今五輪日本選手団初メダルとなる銅メダルを獲得した。ミカエル・キングズベリー(25)=カナダ=が86・63で金メダルに輝いた。
W杯での表彰台経験もない原が初の五輪で、人並み外れた勝負強さを見せつけた。第1エアをコーク720、第2エアをバックフリップという演技構成で決勝2回目をトップ通過。大トリで登場した3回目でもしっかりと着地を決めて、今大会日本選手団初のメダルをつかみ取った。「ほっとしました。去年成績を残せなくて、これが初めての表彰台です」と感無量の表情で言葉を絞り出した。
フリースタイルスキーでのメダル獲得は、1998年長野五輪で金メダル、2002年ソルトレイクシティーで銅を獲得したモーグル女子の里谷多英以来。男子では初めてのメダル獲得となった。
東京・渋谷生まれの大学生。都会育ちの20歳が、厳しい条件下で転倒者が続出した平昌五輪で強心臓ぶりを見せつけた。