高木美帆、銀メダル獲得も表彰台は「悔しい気持ちがこみ上げてきた時間」

ゴール後、声援に応える高木美帆
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 「平昌五輪・スピードスケート女子1500メートル」(12日、江陵オーバル)

 2大会ぶりに五輪に出場した高木美帆(23)=日体大助手)が、1分54秒55で銀メダルを獲得した。小平奈緒(31)=相沢病院=が1分56秒11で6位入賞。菊池彩花(30)=富士急=は、1分58秒92で16位だった。金メダルはイレイン・ブスト(オランダ)が獲得した。

 2位の表彰台に上がった高木美は「あらためて表彰台に立ってみて、1番が取れなかった悔しい気持ちがこみ上げてきた時間でした」と銀メダルの喜びより、2位の悔しさを表現した。

 15歳で2010年バンクーバー五輪に出場。将来を嘱望されたが、前回のソチ五輪では代表落ちの屈辱を味わった。多くの歓声に「この日だけが特別ではなく、ソチが始まる前から応援、支えてくれたのでこみ上げるものがありました」と低迷期を支えた関係者やファンに感謝のメダルでもあった。

 1500メートルでは今季のW杯前半戦の4レースを全勝。得意種目で銀メダルは高木美にとって悔しいメダルの色ではあったが気持ちを切り替えている。「自分の中で誇りにも思う。ここまで来たので自信をもっていきたい。1000とパシュートを今以上のレースにできるようにしていきたい」と前を見つめた。

 スピードスケートの日本女子では10年のバンクーバー五輪の団体追い抜きで銀メダルを獲得しているが、個人では銅メダルが最高で、銀メダルは史上初の快挙だった。

 3000メートルで5位入賞。1000メートル、マススタート、チームパシュートにも出場する。ソチ五輪の日本代表から漏れどん底を味わった高木美は、平昌で輝き続ける。

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