アイホ娘、無念の連敗 五輪初勝利またお預け…コリア戦にすべてをぶつける!
「平昌五輪・アイスホッケー女子・1次リーグB組、日本1-3スイス」(12日、関東ホッケーセンター)
女子1次リーグで世界ランク下位が入るB組の日本は、前回ソチ大会銅メダルのスイスに1-3で敗れて2連敗となった。98年長野、14年ソチの両大会でともに5戦全敗だった世界9位の日本は、初戦でスウェーデンに1-2で敗れ、五輪初勝利はならなかった。世界6位のスイスは2連勝。B組は上位2チームがA組下位2チームとの準々決勝に進む。
スマイルジャパンは、ソチ五輪銅メダルの強豪スイスの壁を越えることができず2連敗した。五輪3大会12戦目でも初勝利を挙げることはできず、14日のコリア戦まで再びお預けとなった。
日本は相手の倍以上の38本のシュートを放ちながらも決定力不足を露呈した。0-3となった第3ピリオド(P)に、エースFW久保英恵が一矢報いたのがやっと。主将のFW大沢ちほは「勝ち切れなくて悔しい。1点が遠かった」と唇をかんだ。
第1Pに千載一遇のチャンスを逃したことが尾を引いた。10分過ぎにスイスが相次いで退場者を出し、日本は2人多い状況でパワープレーの好機を得たが、再三のシュートもゴールを割ることはできない。逆にスイスは、第2PにGK藤本那菜の肩口をかすめるFWベンツのゴールで先制すると、立て続けに3点を挙げた。
久保は「もっと早い段階のチャンスで決めていれば違う展開だったかもしれない」と落胆。初戦に唯一得点を挙げたFW浮田留衣が出場停止処分を受けたことも追い打ちをかけたが、「大量得点を取れるチームではない。決めるべきところで決められるか」と山中武司監督が鍵に挙げていた決定力が最後まで課題として残った。
下を向いたままでは終われない。次戦のコリアは格下だが、未知数の南北合同チームに、地元の応援で厳しいアウェー戦が予想される。大沢は「自分たちのホッケーを出し切りたい」と1勝に全力を懸けることを誓った。