【一問一答】羽生「たくさんのことを学べた」苦しい時期の応援に感謝
フィギュアスケート男子の世界王者で14年ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(23)=ANA=が13日、江陵アイスアリーナの本番会場での練習後に会見し、「とにかく今は夢に描いていた舞台で、夢に描いた演技をしたい」など意気込みを語った。一問一答でお届けする。
(司会者にコメントを促され、話しだす)
「ケガをしてから3カ月間試合を見るだけだったし、スケートを滑れない日々が長くてきつい時期を過ごしたけど、こうして無事に五輪の会場で、メーンリンクで滑れることができてうれしい。まだ試合が始まったわけではないし、気を緩めるつもりもないけれど、しっかり集中しながら、できることを1つずつやっていきたい。自分がケガをして苦しい時期に日本の方々から応援のメッセージを多く頂いた。感謝の気持ちでいっぱい。試合が終わったわけではないのでこういうことを言うのは変かもしれないけど、ありがとうございました。そのメッセージの力もスケートにつなげたい」
-ケガをして精神的に強くなったと言う選手は多いが、どう感じるか。
「ケガをしたからという気持ちはないけど、スケートが滑れない期間が2カ月くらいあって。その中で、スケートをしていたらたぶん学ぶ機会がなかったことがたくさんあったし、陸上でできたことや、考えられたこともたくさんある。そういう意味では、2カ月は無駄だったとは思っていない。たくさんのことを学べた」
-(元プロテニス選手の松岡修造さんが質問)自分も同じケガをしたのだが、正直僕は無理だと思った。「無理じゃないか」と疑った時期も当然あったと思うが、そこをどう乗り越えたのか。
夢に描いた演技
「戻れるか、戻れないかは考えていなかった。本当はNHK杯に痛み止めを打ってでも出ようと思っていたけど、痛みどころか足首が動かなくなってしまった。2カ月たって滑るにあたっても、難しいものがあった。『治るんだろうか』と考えたこともあった。でも実際にこうやって滑れている、それがすべて。過去に考えていたことはたくさんあるし、ネガティブなこともあったかもしれないけれど、こうやって今はたくさんの方の前で、良いニュースとしてしゃべっている。とにかく今は夢に描いていた舞台で、夢に描いた演技をしたい」
-4回転ジャンプはどうする予定なのか。
「4回転ループについては、あまり言うことがない。作戦がすごく大事だと思っているし、たくさんの選択肢がある」