銀メダルの渡部暁斗「完敗かなという感じですかね」 ラージヒルで雪辱へ
「平昌五輪・スキー複合個人ノーマルヒル」(14日、アルペンシア・ジャンプセンター、アルペンシア距離センター)
ソチ五輪銀メダリストの渡部暁斗(29)=北野建設=が、2大会連続銀メダルを獲得した。ライバルで2大会連続金メダルのエリック・フレンツェル(ドイツ)との争いに敗れた。
銀メダルを獲得し「メダルを獲れてホッとしているというのが半分と、あとちょっと自分が目指していたところにたどり着かなかった悔しさが半分ですね」と複雑な気持ちを吐露した。
ライバルとの一騎打ちは、最後の上りで差を付けられた。「あそこで来ると分かっていて、僕も行く気でいたんですけど、彼のほうがスピードがあったんで。そのへんが完敗かなという感じですかね。今日は」と負けを認めた。
ゴールした際には苦笑いを浮かべた。「力の差を見せつけられたところがあったので。4年前とは違った気持ちでゴールしたかな」。ソチでは銀メダルを喜んだが、今季のワールドカップで5勝を挙げ、総合首位の実力者は敗北感を味わった。
渡部暁の五輪は終わらない。複合個人ラージヒルに団体がある。「4年前はノーマルヒルが終わってメダルを獲れてうれしいと、若干気持ちが切れていた部分もあった。今回は『金メダルを獲りにいく』と宣言してきているので気持ちを切らさずに頭を切り替えてラージ、団体でもメダルが獲れるようベストをつくしていきたい」と、複合の個人種目では日本勢初の金メダルに目をやった。