アイホ娘が初勝利!完全アウェーもなんの!3度目の五輪でやっとスマイル 

 「平昌五輪・アイスホッケー女子・1次リーグB組、日本4-1コリア」(14日、関東ホッケーセンター)

 重い扉をようやくこじ開けた。女子1次リーグで世界ランキング下位が入るB組の最終戦が行われ、5~8位決定予備戦に回る日本は韓国と北朝鮮の合同チーム「コリア」を4-1で下し、五輪13戦目で初勝利を挙げた。1998年長野、前回ソチの両大会はともに5戦全敗だった。1次リーグを1勝2敗で終え、コリアは3連敗。

 初勝利への挑戦が3度目の五輪でようやく実った。アイホ娘が苦戦を強いられながらも歴史に名を刻んだ。大沢主将は「しっかりとこの舞台で勝ち切れたこと、このアウェーの中で勝てたのは良かったのかなと思う」と、いつもと変わらない冷静な口調で言った。

 開始4分までに久保、小野のベテラン2人の得点で幸先よく出た。しかし、第2ピリオド中盤にコリア選手がゴールすると、会場のボルテージは最高潮に達した。「ピンチじゃなくてもすごく盛り上がって、やりづらい雰囲気だった。1点取られて自分たちのやるべきことを若干失いかけた」と山中監督。相手がパックを奪う度に熱狂する会場に選手は浮足立った。

 第3ピリオドに小池が追加点を奪い、落ち着きを取り戻した。2連敗で準々決勝進出を逃し、失意の選手に13日のミーティングで「成長した証しを残そう」と呼び掛けた指揮官。シュート数は相手の3倍以上となる44本。5戦全敗だった前回ソチ五輪の雪辱を期す大会でゴールに迫る気迫を示した。

 日本アイスホッケー界の新たな歴史を刻んだが、もともと開催国枠で出場権を得た相手からの勝利に心からのスマイルはない。欧州勢に再挑戦する順位決定戦の結果こそ、日本女子の成長が問われる場と選手は口をそろえる。久保は「この1勝を糧に5位を目指したい」と新たな目標を掲げた。

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