カー娘、米撃破で白星発進 藤沢の正確なショットで大量得点呼んだ
「平昌五輪・カーリング女子・1次リーグ、日本10-5米国」(14日、江陵カーリングセンター)
男女の1次リーグが始まり、女子はLS北見の日本が米国に10-5で快勝し、白星発進した。第1エンドから連続スチールして7点を先取。9-5の第9エンドにも1点をスチールしたところで米国がギブアップした。
憧れた冬季五輪の氷上に、笑顔で立ち続けた。最後の2投を担うスキップ藤沢五月(26)は正確なショットで大量リードを引き出した。「五輪に特別な思いを持ちすぎていた分、案外普通だった」と、にこやかに笑った。
ジュニア時代から注目を浴びながら五輪への扉が重かった。中部電力時代の前回ソチ五輪出場争いも、勝てば代表決定だった昨冬の日本選手権も、不調に陥った藤沢が足を引っ張った。
「五輪を逃したコンプレックスがあった。私は精神面が弱い」と自覚し、昨春からメンタル指導を受けた。面談で時に涙を流しながら、自らの弱さと向き合った。「以前は自分さえ決めれば勝てると考え、全て背負い込んでいた」と悟り、心の重荷が軽減した。
日本初のメダルへ期待も重圧も受け止め、本領を発揮して白星発進。「勝った、負けたで浮き沈みするより、第1試合でどれだけ氷が読めたかが(今後に向け)大事になる」と頼もしかった。