「平昌五輪・フィギュアスケート男子・ＦＳ」（１７日、江陵アイスアリーナ）

　ＳＰで五輪史上初めて４回転ルッツに成功させた１７歳のヴィンセント・ジョウ（米国）がフリーでも４回転ルッツ－３回転トーループを成功させ、今後に大きな期待を持たせる演技を披露した。５本の４回転ジャンプに挑み、３本で成功。フリー１９２・１６点、合計２７６・６９点を記録した。フリー、合計ともに自己ベストを更新した。

　冒頭４回転ルッツ－３回転トーループを成功。２本目のトーループは両手を上げ、出来栄えをアピールした。４回転フリップはバランスを崩し減点となったが、さらに４回転サルコーをねじ込み成功した。

　後半、単独の４回転ルッツは軽度の回転不足と判定されたものの、４回転トーループは成功。３回転アクセル－２回転トーループ、単独３回転アクセルを経て、最後は３回転ルッツ－１回転ループ－３回転フリップを決めた。演技を終えるとひざまずいて喜びを爆発させた。

　これまでのフリー自己ベストは１７９・２４点で、大きく更新。キスアンドクライでも両腕を掲げて歓声に応えていた。