羽生、被災地に笑顔届ける「今度はちょっと自信を持って…」
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・FS」(17日、江陵アイスアリーナ)
66年ぶりとなる五輪連覇を果たした羽生結弦(23)=ANA=が2011年に被災した東日本大震災と、その被災者への思いも口にした。
当時を「本当に大変な日々でした」と語った羽生。自身は内陸部にいたことを踏まえ、「ガスや、電気、水道も止まって大変でした。それ以上に、苦しんだ人たちがたくさんいて、特に津波、原発(事故)の被害にあった地に行って思った」と、自分以上の被害を多くの人が受けたことをあらためて振り返った。
ソチ五輪の際も震災を受けての質問をされたが、「どういう風に答えていいか分からなかった」という。「今でもその時の自分になんて声をかけていいか分からないけど…」としつつ「こうやって僕が1番大切にしている大会でまた金メダルが取れた。何より4年前に金メダルを持って行った時にたくさんの人の笑顔が見られた」と自分の活躍を喜んでくれる人がいることをかみしめた。
「今度はちょっと自信を持って、皆さんに笑顔になってもらえたらと思う」と、一回り大きくなった姿で地元に明るいニュースを届けられることを望んだ。