フェルナンデス銅!盟友羽生を祝福 「互いの努力を知っている」
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・フリー」(17日、江陵アイスアリーナ)
ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(23)=ANA=が206・17点をマークし、合計317・85点で男子では1948年サンモリッツ、52年オスロ大会のリチャード・バットン(米国)以来、66年ぶりの2連覇。SP2位の元世界王者ハビエル・フェルナンデス(スペイン)は合計305・24点で銅メダルを獲得した。
集大成と決めた最後の五輪で、スケート人生のすべてを込めた舞を披露した。元世界王者のフェルナンデスはスペインが舞台のミュージカル「ラ・マンチャの男」を軽快にかつ、情熱な滑りで観衆を魅了。後半のジャンプにミスが出て、頂点こそ逃したが、スペイン勢初メダルとなる銅メダル。「完璧ではなかったけど、メダルを取れて、とてもうれしい。スペインのフィギュアスケートにとって特別な日になった」と、晴れ晴れと笑った。
順位が決まると、同じオーサー・コーチに師事する羽生と抱き合い、涙を流し合った。「長い間一緒に練習してきたし、互いがどれだけ努力してきたかを知っている。彼と表彰台に乗るのはうれしい」と、盟友と喜びを分かち合った。
「本当にいい日だった。もう26歳だし、次の五輪で戦うことはもうできない」と、改めて“ラスト五輪”を明言。時にコミカルに、時に情熱的に、羽生の友人、そしてライバルとして氷上を沸かせてきた個性派が夢舞台での戦いを終えた。