小平、金の次は今期中に“世界新記録”目標 早くも来月挑戦か「十分狙えるチャンスある」

 会見する小平奈緒(共同)
2枚

 平昌五輪・500メートルで日本女子スピードスケート初の五輪金メダルを獲得した小平奈緒(31)=相沢病院=がレースから一夜明けた19日、平昌のジャパンハウスで会見した。五輪レコードをマークし、冬季五輪の日本選手団主将として初の金メダルを手に入れてもなお、情熱は尽きない。あらためて現役続行を宣言し、今回銀メダルだったライバルの李相花(韓国)の持つ36秒36の世界記録更新を目標に掲げた。

 前夜とは別人のような穏やかな表情で、小平は喜びをかみしめた。「あらためて、私が夢に描いてたものを成し遂げられたという気持ちで、とてもうれしい」。メダルセレモニーは20日に行われるため1000メートルの銀メダルを首から提げての会見となったが「メダルは私が戦ってきた証しだし、みなさんに支えていただいた証しでもある。早く見ていただきたい」と心待ちにした。

 かねて「平昌五輪を駆け抜けたい」と五輪後の現役続行について語っていた小平。現在31歳だが「まだもう少し滑りたい」と、あらためて表明した。

 次の野望は世界記録、36秒36の更新だ。「やはり500メートルの世界記録を塗り替えたい思いがある」。タイムの出やすい高地リンクで行われた17年12月のW杯では1000メートルで1分12秒09の世界記録を樹立したが、500メートルは立て続けに36秒5台をマークしたものの届かず。あと0・14秒まで迫る36秒50の自己ベストで優勝した際には「こんなに悔しい優勝はない」と心残りを口にしていた。

 3月に高地のカルガリーで開催される大会にエントリーを予定しており「今季できるだけの挑戦をそこでやりたい」。ライバルであり、親友でもある世界記録保持者、李相花へ「そう簡単には破れない記録。だけど、気圧や気温の条件がそろえば、十分狙えるチャンスはあるかなと思う」と、高らかに“宣戦布告”した。

 レース前日17日のフィギュアスケート男子フリーはテレビ観戦し、五輪連覇を達成した羽生結弦(23)=ANA=の姿に「演技に向かうときの姿勢が既に違う。私もこんな雰囲気で行けたらいいなと感じた」と刺激を受けた。主将として、そして世界に誇る最速女王として、まずは日本選手団に“金メダルパワー”を届ける。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

五輪最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    デイリーおすすめアイテム

    注目トピックス