カーリング女子・吉田知 劇的勝利に我を忘れる「人の失敗で喜んでいけないが…」
「平昌五輪・カーリング女子・1次リーグ、日本5-4スウェーデン」(19日、江陵カーリングセンター)
日本のサード吉田知那美は、我を忘れて劇的勝利を喜んだ。
あきらめずに粘り、第9エンドで2点を奪って同点。不利な先攻で迎えた第10エンドに、望みを託した。スウェーデンは最終投で日本のストーンをはじいてナンバー1を狙ったが、数センチの差で、日本のストーンがナンバー1に。スウェーデン選手と握手を交わした後、日本選手は輪になって歓喜した。
試合後、吉田知は最高のスマイル。かすれ気味の声で「(最後の場面は)やることはやったので。相手がナイスショットなら仕方ないという思いで待っていた。本当は人の失敗で喜んではいけないが、あきらめなくて良かった。これがカーリングだなと思った」と、喜びに浸った。
これで5勝2敗。価値ある1勝で、初の準決勝進出に大きく前進した。それでも、吉田知は「私たちは勝ち負けじゃなく、この舞台で最高のパフォーマンスをすること、集中すること。そうすれば記録以上のものを残せるんじゃないかと思っている」と、表情を引き締めた。