シャープ新女王に!圧巻の演技披露で観客盛り上げ“金”「信じられない瞬間」

 「平昌五輪・スキーハーフパイプ女子・決勝」(20日、フェニックス・スノーパーク)

 女子ハーフパイプ(HP)決勝で、前回ソチ五輪の銅メダルに続く表彰台を狙った小野塚彩那(29)=石打丸山ク=は82・20点で5位だった。キャシー・シャープ(カナダ)が95・80点で初優勝した。

 初採用されたソチ五輪はテレビで観戦した。25歳のシャープは高度なスピンを重ねる圧巻の演技で、4年前は憧れを抱いて見つめた小野塚ら3人の五輪メダリストを抑えた。歴史が浅い種目の魅力を体現して頂点に立ち「長い間練習してきた成果が出た。信じられない瞬間」と笑った。

 エアの高さ、技の難度、グラブの多彩さ-。全ての面で抜きんでていた。冒頭で縦と横に回転する技を続けて勢いに乗った。2回目の最後は軸をずらして3回転する大技「コーク1080」で締め、95・80点をたたき出した。

 弟のダーシーは15年にスノーボードの世界選手権ビッグエアで銀メダルを獲得した実力者。「とても才能がある」と影響を受け、地味な筋力トレーニングも毎日怠らずに励んできた。

 HPはまだ決勝に進んだ選手の間でも力の差が大きい。それでも90点台の得点でメダルを争った上位4人は、縦回転も組み込む難しいスピンや特大のエアを繰り出し、観客を盛り上げた。新女王は「私もみんなも努力をするので、もっと面白くなる」とけん引役になる覚悟を口にした。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

五輪最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    デイリーおすすめアイテム

    注目トピックス