同門のザギトワとメドベージェワ 不仲説一蹴も「リンクに立てば小さな戦争」
「平昌五輪・フィギュアスケート女子ショートプログラム」(21日、江陵アイスアリーナ)
全日本女王の宮原知子(19)=関大=がほぼ完ぺきな演技で自己ベストを更新する75・94点をマークし、メダルを射程圏にとらえる4位発進を決めた。四大陸女王の坂本花織(17)=シスメックス=も自己ベストの73・18点で5位。23日のフリーで日本女子2大会ぶりのメダル獲得を狙う。
個人資格(ロシアからの五輪選手=OAR)から出場のアリーナ・ザギトワが、衝撃の世界最高得点の82・92点をマークし、首位発進。世界女王のメドベージェワ(OAR)も自己ベストの81・61点をマークした。
戦前の予想通り、金メダル争いはGPファイナル覇者の15歳ザギトワと、世界女王のメドベージェワとの一騎打ちムードが漂ってきた。同門の2人。会見では不仲説についても質問が飛んだが、ザギトワが「オフアイスではとてもいい友人よ。衣装ももらったことがあるし、何でも相談する」と話せば、メドベージェワも「いい友人。普段はなんでもしゃべるわ」と、2人で笑い合った。
一方でリンクの中では敵同士。ザギトワが「氷の上ではライバル心をもっている。もちろんネガティブな感情ではない」と話せば、メドベージェワも「しゃべらない時もある。人間だもの。リンクに立てば、スポーツだけど小さな戦争でもある」と、勝負へのこだわりも見せていた。