メドベージェワは銀、右足骨折言い訳にせず「悔いはありません」
「平昌五輪・フィギュアスケート女子・FS」(23日、江陵アイスアリーナ)
世界選手権2連覇中で、SP2位のエフゲニア・メドべージェワ(OAR)はノーミスで美しい演技を見せたが、フリーで156・65点、合計で238・26点となり、SP1位だったアリーナ・ザギトワ(OAR)に金メダルを譲り銀メダルに輝いた。フリーの得点はザギトワと全く同じだった。昨年10月ごろに右足を疲労骨折し苦しんだが「今日の演技と結果に結びつけるつもりはありません」と言い訳にはしなかった。
金メダルは逃したが、「持てる全てを出し切りましたし、氷の上で全て残せましたし、悔いはありません」と言い切ったメドベージェワ。「魂はこうした気持ちで燃え上がっていましたし、体も頭も働いていました」、「こうした思いは記憶に永遠に残るでしょう。全てを出せましたから」と持てる力を出し切ったことを強調した。
右足の疲労骨折については「やはり、影響はありました。考えていたよりも2カ月短い時間しか練習と準備の時間を取れなかったわけですから。リンクにも行きませんでしたし、数週間スケートをすることもできませんでした」と影響があったことは認めつつも、五輪とは切り離した。「影響はありましたけど、今日の演技や結果にどんな形であっても結びつけるつもりはありません」と語った。
メドベージェワは「セーラームーン」など日本のアニメが好きで、羽生結弦とSNS上で“共演”したりするなど、日本にもファンが多い。自己ベスト=世界最高得点を狙うような構成なら結果は違ったかもしれないが、今のベストは尽くした。