女子スキークロス梅原、1回戦敗退に涙…準備万端もじわじわ後退「悔しい」

 「平昌五輪・フリースタイル女子スキークロス・1回戦」(23日、フェニックス・スノーパーク)

 女子スキークロスで、五輪初出場の梅原玲奈(34)=DSJPク=は1回戦で敗退して22位だった。ソチ五輪銀メダルのケルシー・セルワが初優勝し、この種目はカナダ勢が3大会連続で金メダルを獲得した。

 アルペンから転向して10年でたどりついた五輪を終え、何度も「悔しい」と繰り返した。梅原は世界の強豪たちに実力の差を見せつけられた。五輪直前のW杯で今季最高の13位に入るなど調子を上げていた。「充実して迎えられた」と準備は万端だった。しかし結果は1回戦3組最下位で敗退。壁は高かった。

 ジャンプのこなし方で上位勢と差があった。自分よりも数十センチ低く鋭い他の選手に引き離され、起伏を越えるたびにじわじわと後退。最後まで先頭争いに加われなかった。「本当に自分の実力が足りなかった」と認める完敗だった。

 近年はずっとW杯で唯一の日本選手という立場。「選手が一人でも多いチームの方が有利」と思いながらも、孤軍奮闘してきた。日本では競技者の少ないマイナー種目を引っ張った第一人者は、「世界最大のイベントで、多くの方に知ってもらうチャンスをいただけたのは大きい」と収穫を口にした。

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