「平昌五輪・スノーボードパラレル大回転女子・準々決勝」（２４日、フェニックス・スノーパーク）

　ソチ五輪銀メダルの竹内智香（３４）＝広島ガス＝はセリーナ・イエルク（ドイツ）と対戦し、敗退した。２大会連続のメダルはならなかった。１６年に負った左膝前十字靱帯断裂の大けがを乗り越えてたどり着いた５度目のオリンピックを、「楽しんでたくさんの人たちに見に来てもらえてそれが一番幸せなことだったのかなと思います」と振り返った。

　今季は「苦しいシーズンが続いていた」中で立て直し、「メダルを狙えるなって手応えを持ってここに戻ってきただけに、ベスト８はすごく悔しい気持ちなんですけど」と率直な思いを語った。しかし、「５回目のオリンピック、楽しんでたくさんの人たちに観に来てもらえて、それが一番幸せなことだったのかなと思います」と前を向いた。

　竹内はソチ五輪後、２０１６年３月に出場したＷ杯で左膝前十字靱帯を断裂する大けがを負い、再建手術を受けた。アクシデントを乗り越えて、５度目の五輪出場を果たしていた。「本当に前を見続けること、諦めないことの大切さをスポーツから学びましたし、それを見て、たくさんの人たちが何か頑張ろうという励みにしてもらえればうれしく思います」と思いを込めた。この４年間を「一番高いところを目指して過ごせてこれた４年間は幸せな時間だったと同時に、すごい苦しい時間だったんですけど、その４年間を過ごせたことに今は充実感があります」と振り返った。

　予選を６位で通過。１回戦をデュモビッツ（オーストリア）に先着して突破していた。この競技は２人が並走して先着した方が次のラウンドに進める。タイムは関係ない“一発勝負”となっている。