佐藤、無念の途中棄権…転倒巻き込まれ決勝進出できず
「平昌五輪・スピードスケート女子・マススタート・準決勝」(24日、江陵アイスアリーナ)
新種目のマススタートの女子で、高木菜那(25)=日本電産サンキョー=が優勝し、21日の団体追い抜きに続く金メダルを獲得した。
団体追い抜き金メダルメンバーの佐藤は、7周目の最後に前を走る選手が転倒した巻き添えを食らい、自身も転倒。左腕を痛め、無念の途中棄権となった。
「体も気持ちも(立ち上がって)行かなきゃと思ったけど、腕を振れないくらい痛みが強かった」。決勝では高木菜と協力してメダルを狙う作戦を立てていただけに「悔しいし、申し訳ない」と唇をかんだ。
マススタートはW杯で優勝するなど得意種目だったが、2つめのメダルには届かず。21歳の初五輪は「自分も戦えると証明できた」と大きな収穫を得た大会となった。
4年後の北京五輪へは「個人でもメダルを取りたい。そのために何をすべきか考えたい」と懸命に前を向き、次代のエースとして決意を固めた。