LS北見創設者 本橋一夜明けでも涙ぐむ「もう戻ってくるなと言われると思っていた」
日本カーリング史上初のメダルとなる銅メダルを獲得した女子日本代表のLS北見が25日、平昌のメーンプレスセンターで一夜明け会見を行った。
偉業から10時間しか経っていない状況だったが、チーム創設者でリザーブとしてチームを支えた本橋麻里(31)は「勝った瞬間は“あれ?決まったのかな”という気持ちだったけど、会場の声援で徐々に実感が沸いていった。幸せを実感してます」と、振り返った。
10年バンクーバー五輪後に地元北海道北見市常呂町に戻り、チームを立ち上げた。選手ゼロ、スポンサーゼロからのスタート。そんな大きな苦労を乗り越えての偉業だった。本橋は当時を振り返り「もう(常呂に)戻ってくるなと言われると思っていたので」と、涙ぐんだ。それでも「こんなに可愛い後輩たちがついてきてくれて」と、頼もしく成長した選手たちに目を細めた。
今後は現在国内で巻き起こっているカーリング熱を、競技普及にどう生かしていくか。本橋は「新たなカーリング界の第一歩をこのチームが切り開いてくれた。4年に一度のカーリングっていわれているのを、しっかり根付く努力をし続けないといけない。選手と協会一丸でこの競技の素晴らしさを伝えていくことが大事」と、見据えた。