羽生、小平、吉田知…平昌メダリストが感謝の“葛西いじり”

 平昌五輪の日本代表選手団で旗手を務めたスキージャンプの葛西紀明がメダリストたちから“いじられた”。26日に都内で行われた帰国時記者会見では旗手として出席し、出席選手の中では唯一メダルを取れなかった立場として悔しさもにじませた。しかし、カーリング女子の吉田知那美、スピードスケートの小平奈緒、そしてフィギュアスケートの羽生結弦から感謝や尊敬の言葉が飛び出した。

 前回ソチ大会で葛西は主将としてラージヒルで銀メダル、団体で銅メダルを獲得した。これが選手団の主将はメダルを取れない、というジンクスを破るきっかけになり、今回も主将の小平はスピードスケート女子500メートルで金メダルを、同1000メートルで銀メダルを獲得した。

 大会前はあまり主将に乗り気でなかった小平だったが、「葛西さんがソチ五輪の時に主将で銀メダルを獲得してくださっていたので、主将はメダルが取れるというジンクスに徐々に変わってくると思います」と語った。葛西も「今回は2つ主将がとっていただいたので、そういうジンクスはなくなったと思いますし、次も誰が主将になるか分からないですけど、もっともっととってくれると思います」と期待した。

 吉田知は大会を「限界は人が決めるものではなく、自分自身で乗り越えていくものだなと思いました」と振り返り、「人間の限界を乗り越えてくださっている葛西選手あってのことだなと思っております。ンフフフフ。(カーリングが)日本の国技になるぐらいの努力をしていきたいと思っております」と葛西のレジェンドぶりに言及した。

 羽生も勇気づけられた他競技の選手について聞かれた時に、2大会連続銀のスノーボードハーフパイプ男子の平野歩夢、念願のメダルを獲得したスキージャンプ女子の高梨沙羅ら一人一人の名前を挙げていく中で、葛西の存在にも触れた。「それこそ主将(小平奈緒)も金メダルを取っていただきましたし、葛西さんも8回出ていますし」と優しく触れて場を和ませていた。

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