羽生結弦、家族持ちたい?に苦笑「裏切られたって言われるかも…」

平昌五輪を振り返る羽生結弦=東京・内幸町(撮影・堀内翔)
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 平昌五輪でフィギュアスケート男子では66年ぶりとなる連覇を達成した羽生結弦が27日、都内の日本記者クラブでの会見に臨んだ。将来的に家族や子供を持ちたいか、という質問に「なんて答えたらいいか分かりません」とした上で、ファンへの愛、気遣いをにじませた。

 「ここ(平昌)まで応援してくださるファンの方がいて、ファンじゃない方も今回、応援してくださっていて、家族を持ったら裏切られたって言われるかもしれないですし(笑)。アイドルじゃないですけど」と冗談めかした羽生だったが、ファンを大切にする姿勢は以前から知られている。

 今大会でファンが演技後に投げ込んだ「くまのプーさん」グッズについて質問でも、ファンへの気遣いが垣間見える答えをした。プーさんたちの行方は「森に帰りました」と平昌でのものと同様に幻想的な回答をしたが、ファンが抱える現実にも踏み込んだ。

 「正直、すごくリアルなことを言いますよ。まず現地に来てくださっている方って、まずチケットを取るために相当なお金を使っていらっしゃると思いますし、フィギュアスケート観戦って結構、高いんですよ。ファンの方の特集とか結構されたりして、見てもいるんですけど、本当に一部の方の声しか届いていない」

 羽生の脳裏にあるのは、来たくても来られないファンの存在だ。「高校生の方とか大学生の方とか、そんな大金を払って韓国に来られないし、何より倍率がすごく高いので、取りたいと思って予約しても取れなかった方もたくさんいると思う」と思いやり、「そういう方々にも感謝が届くような演技ができれば幸せが届けられればという風には思っています」と会場にいないファンまで思いやって演技をしていると語った。

 多数のプーさんは、海外メディアでも注目された。「プーさんを買ったお金とか、チケットを買ったお金がまわっていると。経済がまわっていると思ったら十分です」と、自分を媒介して、何かに貢献できていることに期待していた。

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