高梨沙羅【一問一答】「私の頑張りは足りなかったんだと思います」
「北京五輪・ノルディックスキージャンプ・女子ノーマルヒル・決勝」(5日、国家スキージャンプセンター)
4位だった高梨沙羅(25)が心境を語った。結果そのものは受け入れてているものの、周囲のサポート・期待に応えられなかったことへの悔しさを口にした。こみ上げるものを抑えながら、「頑張っても結果を残せなかったら意味がないので。私の頑張りは足りなかったんだと思います」と振り返る場面もあった。
以下、取材エリアでの高梨との一問一答の要旨。
-競技を振り返って。
「1本目少しタイミングが遅れてしまったんですけど、2本目は結構、いい感じで合わせることができたかなと思います」
-心残りなどは、率直にいかがですか。
「今すごく色んな感情がこみ上げてきているんですけど、1つ言えるとするなら、この4年間で本当にたくさんの方々に支えていただけて、サポートいただいて、ジャンプをすることができていたので。そこへの結果で恩返しができなかったのが一番」
-長くトップで戦い続けられている。
「本当に毎試合というか、毎オリンピックの試合の中で、強い選手の方々が出てきていて。その中で、戦えていることに関してはすごく幸せな気持ちもありますし。実際ここに、今日、立つことができなかった選手もいますので。私がこうやって試合に出させてもらえたことが、すごくうれしいことでもあるんですけど。結果を受け入れているので、もう私の出る幕ではないのかもしれないな、という気持ちもあります」
-4年間、成長した部分は。
「この4年間はすごく色んなことがあって、良いときもあれば悪い時もあったんですけど。私は頑張って当たり前だったと思います(涙声で)。ただやっぱり、頑張っても結果を残せなかったら意味がないので。私の頑張りは足りなかったんだと思います」
-混合団体があります。
「そうですね。2日後にまた試合があるので、そこへ向けて今日の反省点を生かして準備していきたいです」
-公式練習だと感覚が戻ってきてる感じがしました。
「そうですね。また公式練習の時と状況も違いますし、毎日色んな方向から風が吹いている中で、なかなか道具も絞りきれず、定まっていなかった自分もいたと思うので。うーん、そうですね。やっぱりこういうクロスゲーム(接戦)の中では、最初から定まっていないといけないんだなというのは思いました」
-W杯で勝ってから、もう1回迷いが出てきた?
「いえ、迷いはなかったんですけど。ここに入ってきて、1日目過ごしてみて、大体固まったと思った中で、次の日また違う状況で、決めた道具があまり自分に合わないということが分かって。そうですね。すごく説明が難しいんですけど。決めきれてなかったんだと思います」
-今日の涙は、4年後、また五輪もあります。キャリアも続いていくと思います。どんな4年間になっていくと思いますか。
「今の所はちょっと分からないです。でもとりあえずというか、次自分のやるべきことはミックス戦(混合団体)でしっかり自分の仕事を果たすことだと思っているので。そこに向けてしっかり準備をしていきたいと思います」