坂本花織 ノーミス調整「調子いい」笑顔で駆け抜ける「やるべきことをしっかりやる」
フィギュアスケート団体第2日を翌日に控えた5日、女子ショートプログラム(SP)は初五輪の樋口新葉(わかば、21)=明大=の出場が決まった。この日は会場である首都体育館の練習用リンクで同学年の坂本花織(21)=シスメックス=とともに最終調整した。
17歳で初五輪を経験した坂本が、大人になって五輪に帰ってきた。21歳、2度目の大舞台。「確かに緊張も若干あるし、団体が始まって、気持ちが高ぶってきたのもあるけど、やるべきことをしっかりやる、練習からノーミスできるようにという『芯』がある。高ぶったり緊張したりしても、そこに戻ってこられるようになってきた」。焦ったときこそ原点回帰。立ち返れる場所がある選手は強い。
SPの曲かけでは、3つのジャンプを全て着氷し「だいぶ落ち着いていて、いい感じの練習だなと感じる」。好調を維持している自分に手応えもある。
4日の団体戦では応援席からチームメートへ声援を送り、日本を盛り上げた。「今はすごく楽しい。全日本まではどれも五輪が決まる大事な試合で、えげつないくらいの緊張で。毎回試合の1週間前に吐きそうになるくらい緊張していたけど、この1カ月はのびのび楽しく練習もできた」。2度目の五輪を笑顔で駆け抜ける。