小林陵侑 失格の高梨を「たくさんハグ」2回目涙のK点越えに驚く「沙羅は本当に強い」

最後のジャンプを終えた小林陵侑(奥)に抱きしめられる高梨沙羅(撮影・高部洋祐)
 1回目の飛躍が失格となり、声を上げて泣く高梨沙羅(共同)
混合団体 高梨沙羅の1回目の飛躍。スーツの規定違反により失格となった=張家口(共同)
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 「北京五輪・ノルディックスキージャンプ・混合団体」(7日、国家スキージャンプセンター)

 男子ノーマルヒルで金メダルを獲得した小林陵侑(24)が、2回目で106メートルの大ジャンプ。執念の追い上げもメダルには届かなかったが、4位となった。

 1回目に先陣の高梨沙羅(25)が失格となるまさかのハプニングに見舞われたが、あきらめずに一致団結して順位を上げた。「自分のせいだ」と涙を流す高梨を励ましたのは団体メンバーの3選手。小林だけでなく、佐藤幸揶(26)、伊藤有希(27)があきらめずにジャンプでつなぎ、意地を見せた。

 小林は「すごく波乱のゲームになったんですが、いいゲームになった。(2回目は)もうちょっといけたかな。ちゃんとテレマークをいれにいった。もうちょっと粘れば良かったけど、いい形でノーマルヒルを終えた」と笑顔。逆境を乗り越え、4位まで押し上げたチームに誇らしげで「みんなすごい。沙羅もいいジャンプをしていたし、本当に強い」と語った。同い年で切磋琢磨してきた高梨に対しては「いや、もうたくさんハグしてあげました」とうなずいた。

 高梨は2回目、K点越えの98メートル50。ジャンプ後は涙をこらえきれず、その場でうずくまり、カメラに向かって頭を下げた。それでも、小林のジャンプに、手をたたいて喜んだ。

 佐藤は「昨日に比べれば仕事をしたかなと。(3位まで)一本ずつ2メートルを飛べば勝負になった。そういう弱さを乗り越えるものを、身につけなければいけない。今日の悔しさも含めて、ジャンプチームとしても最高の結果を得られるようにしたい」と語り、伊藤は「今日の2本は個人戦よりいいジャンプができた。団体戦で戦うのは一人じゃない。とても心強いみんなのおかげで飛ぶことができた」と笑った。

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