失格続出のジャンプ メダル国の思い カナダ「例外ない」スロベニア「我々がトップ」
「北京五輪・ノルディックスキージャンプ・混合団体」(7日、国家スキージャンプセンター)
今大会から初採用された男女混合団体が行われ、日本は女子のエース高梨沙羅(25)=クラレ=の1本目がスーツ規定違反と判定され失格となった。その後、日本は執念の猛追をみせ、4位となった。このほか、1本目で女子ノーマルヒル銀メダリストのアルトハウス(ドイツ)とオーストリアの女子選手1人。2本目にノルウェーの女子選手2人が同じくスーツ違反で失格となる大波乱の大会となった。
日本を含めた強豪国に失格者が続出。下馬評ではメダルは厳しいとみられていたカナダがしっかりと8回の試技を揃え、日本を約8ポイント差で抑えて、歴史的な銅メダルを獲得した。カナダ女子のロティットは2日前の個人戦でスキー板の長さ規定に違反し、失格となっていた。「悲しみで泣いていた。動揺したし、フラストレーションも溜まった」と振り返り、今回失格者が続出したことに各国から怒りの声が上がっているが「私にも同じことが起こった。だから例外はないのだと思う」と、述べた。
圧倒的な力で初代王者に輝いたのはスロベニア。ライバルとみられていたチームが消えたこともあり、余裕の試合運びを展開。2位に110点以上の差をつけて圧勝した。男子のプレブツは「失格者続出がスロベニアの勝利を傷つけたか」との問いを一蹴。「すべての距離がポイントとなっていたとしても、我々がトップだった。それは素晴らしいことだ」と、きっぱりと言い切った。