チェンが羽生に深い敬意「誰も彼の立場を奪えない」「フィギュアスケートのアイコン」

 (左から)SP2位の鍵山優真、首位のネーサン・チェン、3位の宇野昌磨(撮影・堀内翔)
 ネーサン・チェンのSPの演技(撮影・堀内翔)
 熱演する羽生結弦(撮影・高部洋祐)
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 「北京五輪・フィギュアスケート男子・SP」(8日、首都体育館)

 世界最高得点を更新してトップに立ったネーサン・チェン(米国)が、想定外の事態で得点を伸ばせず8位となった羽生結弦について、会見で思いを語った。

 羽生は冒頭の4回転サルコーを、リンクに残っていた穴が原因となり跳べず無得点に。羽生の実力だと約14点を見込める要素に得点が入らない事態になった。

 チェンは「必ずしも計画通りにできないと、特にオリンピックの会場なんかですと、残念だというのはありますけれども。彼が2度オリンピックチャンピオンになっているのは、彼だからゆえだと思うんです」と、フィギュアスケート界のレジェンドをたたえた。

 「これからも彼はどうあれ、常に真のフィギュアスケートのアイコンであり続けるでしょうし、最も偉大なスケーターの1人です」、「何があっても、彼の立場というところは誰も奪えないものです」など、今回の成績などを改めて度外視した羽生への敬意を述べた。そして、「結弦と一緒の時間に生きることができて、同じ氷の上に乗れるというところでもうれしいです。子どものころ、彼が滑走しているところを見て、そして彼と競うようになってという。また今回も、彼と滑れるというところでは本当にうれしく思っています」と語った。

 チェンは冒頭の4回転フリップで15・4点、演技後半の4回転ルッツ-3回転トーループで21・21点という他の選手では手が届かない高得点をマーク。羽生が持っていた111・82点を更新する世界最高得点の113・97点をマークした。

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