羽生結弦SP8位発進に米メディアも驚き「衝撃的なミス」「うまく持ち直した」

 演技後、ひとりでキスアンドクライに座る羽生結弦(撮影・高部洋祐)
 演技後、リンクを振り返りながら引き揚げる羽生結弦(撮影・高部洋祐)
 演技後、胸に手をあてスタンドにあいさつする羽生結弦(撮影・高部洋祐)
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 「北京五輪・フィギュアスケート男子・SP」(8日、首都体育館)

 金メダル有力候補の羽生結弦(27)=ANA=は冒頭のジャンプが無得点となったことが影響し、95・15点と伸ばせず、8位発進。トップはネーサン・チェン(22)=米国=で羽生が持つ世界最高点(111・82点)を更新する113・97点をマーク。チェンの母国でもある米国のメディアは五輪3連覇を目指す羽生のまさかの“つまずき”を驚きをもって伝えた。

 ロサンゼルス・タイムズ電子版が掲載したコラムは「五輪を連覇している日本のユヅル・ハニュウが衝撃的なミスによって支配の終わりを告げる扉がわずかに開いた。ネーサン・チェンは見事な世界記録の演技でその扉を開けようとしている」との書き出しでSPの結果を詳報。「最初の4回転サルコーが1回転のジャンプになった時、場内は息をのんだ」と、アクシデントの瞬間を描写しながら「95・15点の結果は長きにわたり彼の魔法のような技術と優雅さに屈してきた挑戦者たちに希望を与えた」とつづった。

 また、ニューヨーク・タイムズ電子版は「ネーサン・チェンの最大のライバル、ユヅル・ハニュウがSPで手痛いミス」の見出しで波乱の幕開けを報道。演技終了後の会見で羽生が別の競技者の残した氷上の穴にはまってしまったと説明したことを伝えながら「その後はうまく持ち直した」、「メダル圏内に残っている」と、フリーでの大逆転劇の可能性を記した。

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