羽生結弦に大注目 中国人ファン会場外に駆け付け涙
「北京五輪・フィギュアスケート男子・SP」(8日、首都体育館)
男子SPに登場した羽生結弦(27)=ANA=の演技は中国でも大きな注目を集めた。会場の外に駆け付け、感極まって涙ながらに試合を見守ったファンも。ジャンプでミスが出たことやテレビの解説者の言葉にも強い関心が寄せられた。
「試合後に彼をひと目見られるかと思って」。新型コロナウイルス対策で招待客しか入れない会場の首都体育館の前には数人のファンが集まった。女子大学生白金贏さん(18)はスマートフォンで観戦。「今までたくさん練習してきたのを知っている」と、感動して号泣した。
職場で観戦した人も多く、江蘇省の女性会社員(27)は「本人も演技に満足していないように見えた。10日のフリーは楽しんで」とエールを送った。
短文投稿サイト、微博(ウェイボ)では「柚子加油(ユヅ頑張れ)」などの応援投稿が急増。演技冒頭のミスに関するハッシュタグ(検索目印)もできた。コーチ不在で挑んだ「孤独の闘い」に注目し、点数の発表を待つ羽生の写真に、羽生が好きな「くまのプーさん」を描き込んで「これでさみしくない」と投稿した人も。「ダイヤをちりばめた宝剣のよう」と例えたテレビの解説も話題になった。