スノボ竹内智香 6度目五輪は転倒で幕「悔しい以上に99%が楽しい時間」去就は明言避ける

 決勝T1回戦で転倒する竹内智香(上)(共同)
 悔しさを押し殺して引き揚げる竹内智香(共同)
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 「北京五輪・スノーボード・女子パラレル大回転・決勝トーナメント1回戦」(8日、雲頂スノーパーク)

 女子は2014年ソチ五輪銀メダルの竹内智香(38)=広島ガス=が、決勝トーナメント1回戦で転倒し、途中棄権で敗退した。6度目の五輪は15位で終えた。予選を3位で通過した18歳の三木つばき(CATALER)も決勝トーナメント1回戦で転倒し、途中棄権となり、9位だった。レデツカ(チェコ)が2連覇を果たした。男子は10年バンクーバー五輪銀メダルのカール(オーストリア)が初優勝した。

 6度目の挑戦は思わぬ形で幕を閉じた。竹内は、五輪では初の途中棄権。「こういう終わり方をするのは非常に悔しい。でも、それ以上に99パーセントが素晴らしく楽しい時間だった」と後悔はなかった。

 予選を15位で通過して迎えた決勝トーナメント1回戦。後半にバランスを崩して隣コースへと倒れ込むと、相手もつられるように転倒した。両者が起き上がって竹内が執念の先着を果たしてガッツポーズ。準々決勝進出かと思われた。

 しかし、審議の結果、進路妨害と判定。抗議も実らず「悔しいが、惑わされない強さが必要」と受け止めた。

 5位に終わった前回平昌大会後、ほぼ心は引退と決まっていた。約2年半を休養。次世代の育成や普及活動に尽力すると、自然と復帰への思いが芽生えた。「180度違う立場を経験したことで、スタートに立つ気持ちがすごく楽になった」と新たな境地を開き、五輪舞台に戻ってきた。

 今後については明言を避けた。「(次の五輪まで)4年間やり続けることは無理。目指すならまた違う世界を見て戻ってくる。自分の気持ちが向くままに生きていきたい」。38歳のベテランが進む道にまだ終点は見えない。

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