羽生がフリーへ調整「明日頑張ります!」4回転半は5度挑戦も成功なし 右足気にする様子も
「北京五輪・フィギュアスケート男子」(9日、首都体育館)
10日のフリーへ向けてサブリンクで行われた公式練習に、ショートプログラム(SP)8位の羽生結弦(27)=ANA=が参加した。
フリー「天と地と」の曲かけでは、冒頭で世界初成功を目指す4回転半ジャンプに挑戦。両足着氷だった。続く4回転サルコーは着氷が乱れたが、トリプルアクセル-3回転ループの連続ジャンプを着氷。曲以外の時間では、フリーには入れない予定となっている4回転ループにも挑んだ。
4回転半の挑戦は曲中を含め5度。成功はなく、5度目の挑戦で激しく転倒した。
その後は右足の靴紐を結び直したり、右足のスケート靴をポンポンとたたいたりと、右足を気にする様子が見られた。また踏切動作の確認が続いた。
練習時間終盤で4回転トーループ、4回転サルコーを着氷。終了間際にトリプルアクセルを降りて、練習を終えた。
報道陣に「ありがとうございます。明日頑張ります!」と力強く話した羽生。足は大丈夫かとの問いには、左拳を突き上げながら「頑張ります」とだけ話しリンクを後にした。
羽生は8日のSPで、冒頭のサルコージャンプが1回転で0点扱いとなり、得点を伸ばせず8位発進。「練習はしっかりつめてきた。すごく自信がある状態できているので、あとはもう神のみぞ知る。まだ時間はあるので、SPが終わった後の時間を有効にしながら、皆さんの思いを受け取りつつ、完成されたものにしたいなと思います」と話していた。