メダル授与式中止 ロシア選手への殺害脅迫が関係か 羽生ミスの要因作った?露メディア報道

 北京五輪フィギュアスケート男子の羽生結弦(27)=ANA=が8日のショートプログラム(SP)で冒頭のジャンプ、4回転サルコーを失敗した件で、ロシア人選手が攻撃を受けていると、ロシアメディアの「スポーツ・エクスプレス」が同日に報じた。同メディアは電子版で「私たちのスケーターは羽生のファンから殺害の脅迫を受けており、ロシア人の授賞式はキャンセルされた」と特派員が報道した。

 8日夜に開催予定だったフィギュアスケート団体のメダル授与式は、「法的な問題」を理由に急きょ中止されていたことが9日、判明。国際オリンピック委員会(IOC)のアダムス広報部長が定例会見で「法的な協議が国際スケート連盟と必要になった」と明らかにしていた。

 フィギュア団体で日本は初の表彰台となる銅メダルを獲得。ROC(ロシア五輪委員会)が優勝、米国が2位だった。日本選手も8日のメダル授与式に出席予定だったが、直前で取りやめとなっていた。

 同メディアは、羽生の熱心なファンが、羽生の直前に滑走したロシアのアンドレイ・モザリフが穴を作ったと断定し、SNSで攻撃しているとした。練習時からモザリフが羽生を邪魔しているように受け取っており、SP後にモザリフは自身のインスタグラムを一時閉鎖したと報じた。現在は再開している。

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